2021年3月12日(金)~3月14日(日)に、有楽町マルイで開催されていた「インクルージョンフェス2021」に行ってきました。
目的は、たまたまプレスリリースで見つけた「コード化点字ブロック」。
点字ブロックステッカー配り隊!貼り隊!公認PR大使としては、この点字ブロックがどのような役割をするのか、今までの点字ブロックと何がどう違うのか、とても興味があります。
ということで、有楽町マルイに行ってきました。
音声で伝える「コード化点字ブロック」を体感
有楽町マルイのエントランスを入ってすぐに、イベント内容を知らせる案内の足元にひときわ目立つものが・・・

いつも見かける点字ブロックに、一部、黒点がありますね。
これで何ができるのでしょう。
コード化点字ブロックが体感できるのが、7階フロアであることを確認したので、まずは7階へ。
前田健司さんの「パラアスリート展」もすぐ近くで行なわれていました。
前田健司さんは、頸椎損傷で口描きアーティストとして活動されているとのこと。
wordを使って制作していると知って驚き!
前田健司さんの作品はInstagramで見ることができます。
https://www.instagram.com/maedakenjiart/

コード化点字ブロックを体感するために必要なのは、アプリで読み込むこと。
専用のアプリを入れたら、QRコードを読み取るようなイメージで、その点字ブロックにスマホをかざしてみると・・・

あらかじめ登録してある音声が聞こえてきました!

黒点の位置の組み合わせで、幾通りもの音声を登録しておくことができるのだとか。
コード化点字ブロックは、石川県の金沢工業大学 松井くにお教授(工学部 情報工学科)の研究チームと、視覚障がい者歩行サポートシステムを手がける W&Mシステムズ(東京)で共同研究されている仕組みで、1枚の点字ブロックにつき、2の25乗×4方向、つまり1億3,421万7,728通りの情報の提示が可能になるとのこと。膨大ですね!
もともと点字ブロックは、視覚障がいがある方が利用して、進行方向や立ち止まる場所を「知る」ツールです。
それをコード化することで、「触れてわかる」から「触れてもわかり、音声でも知る」ツールに進化していけるとともに、1枚の点字ブロックにつき、膨大な情報を組み込むことができるので、観光案内や外国語での案内などにも応用させることが可能になっていきます。
そのように点字ブロックが使われていけば、有効活用をしながら、まさに「インクルーシブ(包括的な)[1]」な使い方になっていくことでしょう。
視覚障がいの方だけでなく、色んな方が必要とするものになりますからね。
そして、ますます「点字ブロックの上や近くにモノを置かないで」が大切になってきます。

私も公認PR大使として配っています。
点字ブロックステッカー配り隊!貼り隊!Facebookページ
[1]インクルーシブとは、日本語にすると「包み込むような/包摂的な」という意味。
「ソーシャル・インクルージョン」(社会的包摂)という言葉から来ており、これは「あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないよう援護し、社会の構成員として包み、支え合う」という社会政策の理念を表している。
「インクルーシブ」(wikipedia より引用)
※「インクルーシブ」については、インクルーシブふくおかさんのホームページにわかりやすい解説がありますので、そちらをご覧いただくとより理解が深まると思います
【インクルーシブとは】
金沢工業大学のインフォメーションによると、石川県金沢市の協力のもと、金沢21世紀美術館周辺や、国立工芸館周辺一帯にコード化点字ブロックが敷設されており、音声案内でその周辺を辿れるようになっているとのこと。
(参照:https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2021/0310_tenji.html )

コロナが落ち着いて金沢方面に観光で訪れた際には、コード化点字ブロックにも着目してみてください。
読み取るアプリ「Walk & Moblie -コード化点字ブロック認識アプリ」が、App Store(iOS)、Google Play(Android)ともにリリースされています。
※画像はApp Storeのもの
日本で初めて「点字ブロック」が敷設された日
3月18日(木)は「点字ブロックの日」。
今回の放送の時には過ぎているけれど、目が見えない・見えにくい人にとっても安心して暮らすために、私たちにできることを今一度考えて、これからも発信していきたいと思います。
それが、今の私にできること。
「点字ブロック」が初めて敷設されたのが、1967年3月18日。
岡山県岡山盲学校近くの原尾島交差点周辺に敷設されたのが、日本でも世界でも最初だと言われています。
三宅精一氏によって発明された「点字ブロック」は、今も視覚に障がいがある方の「道しるべ」となっています。
あなたが歩く道にも必ずある「点字ブロック」。
自転車や看板などで塞がっていませんか?
点字ブロックがなぜ歩道に敷設されているのかを知って、目が見える人も見えにくい人も、みんなが住みやすい街に。

コード化点字ブロックの音声認識を体験してみて
アプリでコード化点字ブロックを読み込むことで、そのブロックに登録された情報が音声で聞くことができれば、それで助かる人が出てくるでしょう。
またアプリの動作がスムーズであることや、映し出すブロックが反射しない必要性もあるなど、改良する点は使用するうちに色々と出てくるかもしれません。
コード化点字ブロックを外で設置する場合は、自治体との交渉が大変かもしれませんが、公共施設など屋内での使用が普及してくることで、屋外の設置の可能性が開けてくるかもしれません。

目で見る文字情報も助かりますが、耳で聴く音声情報は「伝えたいこと」を絞り込み、かつ、一般にわかりやすい言葉で伝える必要があります。
だらだらと長い文章で言われると、最初に聴いたことがわからなくなってしまいますよね。
それを踏まえて、点字ブロックを有効的に活かしつつ、新たな情報提供の1つとして少しずつ「コード化点字ブロック」を使う場所が増えてくるといいなと感じました。
*コード化点字ブロックについて
金沢工業大学 https://www.kanazawa-it.ac.jp/
W&Mシステムズ合同会社 https://wmsystem.jimdofree.com/
*インクルージョンフェス2021について
丸井グループの取り組みとして店舗(一部店舗を除く)や専用サイトにて2021年3月12日(金)~3月14日(日)に開催されたイベント
サイトはこちら https://www.0101maruigroup.co.jp/inclfes2021/
放送日時について
ラジオ「Colorful Radio」での放送は、2021年3月19日(金)20時30分~ 調布FMにて。
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調布FMは、 83.8MHz
調布市・狛江市の全域、 三鷹市・世田谷区・川崎市多摩区・稲城市・府中市・小金井市・武蔵野市の一部で受信可能
受信できない地域では、サイマルラジオまたは リスラジ で「調布FM」を選択し、放送時間にアプリを再生していただくと、お聴きいただけます。
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