中原街道から小杉神社へ、その後は府中街道方面に出て宮内春日神社へ。
てくてく神社巡りをしながら、恵方参りです。
地図を頼りに宮内春日神社へ
2020年の恵方参りは「西」だったので、自宅から750m以上離れた西の方角に、自宅から歩いて行けるような微妙な距離に見つけていた小杉神社と宮内春日神社。
小杉神社を出て、府中街道方面を目指して歩き出しました。
小杉神社に行った話はこちら↓
Google Mapが示すルートを辿り、とりあえずバス通りらしき大通りに出たので、まずは進行方向を確認。
ここで間違えると絶対たどり着けないですからね。
信号についている標識が目印になるので、まずはそれを目がけて進みます。
小杉神社からはだいたい7~8分というところでしょうか。
実際は地図を確認しながら行ったから、もう少しかかっていますが。
でも、道がわかったから次回以降はもっとサクサク行ける気がします。
「常楽寺入り口」の信号標識が見えてきたので、細い路地に入っていきます。
武蔵小杉を背にして府中街道を歩いてきたので、信号で右折します。
突き当たりに見えるのは、常楽寺の寺標号。
そこを右に曲がるとすぐに宮内春日神社がありました。
向かい側には小さな公園があります。
住宅地に佇む、神聖さ際立つ神社
お祀りされている神様については、境内の入り口に表記されていました。
宮内春日神社のご祭神は、
・天津児屋根命(あめのこやねのみこと)
・菅原道真命(すがわらみちざねのみこと)
・健速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
・伊弉諾命(いざなぎのみこと)
・稲倉魂命(うがのみたまのみこと)
と、書かれていました。

春日神社ということは、春日大社から勧請したのでしょうね。
春日大社のご祭神は、武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神なので、おそらく近隣にあった神社が合祀されたのでしょうね。
境内に入って気づくのは、見事な木々。
お参りをしてから、社殿の背後が禁足地になっている表記を発見。
(安心してください。入ってませんよw)
ケヤキやシラカシなどの高木が目立ちますし、「樹木」好きな私にとっては、まさにパワーを充電出来るスポットです。

詳しくは、春日神社・薬師堂・常楽寺境内及びその周辺の樹叢 (川崎市教育委員会ホームページより)に記載されています。
社殿の背後の「禁足地」とは
シラカシ、アカガシ、ケヤキなどが鬱蒼(うっそう)と繁る鎮守の森は、神奈川県の指定天然記念物。
その一角には古墳の石室(せきしつ)が保存されているほか、勾玉も発見されていることから、この地は古代からの歴史を秘めた貴重な土地として、昭和44年(1969)12月4日に市の重要史跡に指定されています。
鎮守の森、これからも大切に残っていってほしいと願います。
宮内春日神社の成り立ちについては、下記の通りです。
春日神社は、天児屋命を祭神とする神社で、溝口デルタ(三角州)の微高地に鎮座しています。
春日神社(川崎市教育委員会 ホームページ) より引用
神社の創建時期ははっきりしていませんが、承安元(1171)年につくられた「稲毛荘検注目録(いなげしょうけんちゅうもくろく)」によって、その時期を推定することができます。
検注目録によると、当神社の所在する地域は稲毛荘と呼ばれており、荘内には稲毛郷・小田中郷・井田郷があったこと、春日新宮と呼ばれていた神社や新御願寺があったことがわかります。春日新宮は、稲毛荘の荘園領主である九条家(藤原北家流で五摂家の一つ)の氏神である奈良春日大社を稲毛荘が成立したときに分祀したものと考えられ、現在の春日神社の前身にあたるといわれています。新御願寺は、春日神社に隣接している常楽寺とも考えられますが、はっきりしたことはわかっていません。
引用したホームページにも記載されていますが、神社には、県の重要文化財に指定されている鰐口(わにぐち)があるそうです。
鰐口は径30cm、厚さ10cmの銅製で、外区周縁に「奉施入武蔵立華郡稲毛木庄春日御宮鰐口」「応永十年癸未五月下旬旦那藤原朝臣氏景大夫繁森」という銘文が刻まれており、鰐口が応永10(1403)年に藤原氏景・繁森によって鋳造され、春日宮に奉納されたことがわかります。なお、現在は近くの川崎市市民ミュージアムに所蔵されています。
春日神社(川崎市教育委員会 ホームページ) より引用
かなり古くからある神社であるということもわかりますし、神奈川県や川崎市の重要史跡でもある、ということですね。
神社の境内から繋がってる?!薬師堂と常楽寺
宮内春日神社で参拝をして、ふと左側を見ると薬師堂が見えました。
あれ?繋がってる??
と思ったのですが、今回は恵方参りだし、まずは鳥居からきちんと出ようと思って鳥居で一礼してお隣へ。

お隣の薬師堂にお参りして、右を見るとやっぱり境内が繋がっている!
左を見ると、さらにお寺に繋がっている!
あれ?お寺と薬師堂と神社って、もしかして境内が繋がっているということ?!
神社とはまた趣の異なる感じで、庭園になっているお寺(常楽寺)にそのまま移動しました。
庭園も趣があっていいなぁ~。
神社の厳かな雰囲気とまたちょっと違うけれど、ここはここでいい雰囲気。


このお寺は、春日山医王院常楽寺という真言宗智山派のお寺。
奈良時代に聖武天皇の御願所として、行基菩薩によって開基されたのだそうです。
そして、このお寺、別名を「まんが寺」と言うそうです。
現在の本堂は、江戸時代の元禄頃(1668~1703)に建立されましたが、昭和43(1968)年におこなわれた解体修理の時に、本堂の襖(ふすま)などに「マンガ」の絵を描いたことから「マンガ寺」と呼ばれるようになりました。
当寺には市の重要歴史記念物に指定されている木造聖観世音菩薩立像、木造釈迦如来坐像及び木造十二神将立像が所蔵されています。
常楽寺 (川崎市教育委員会ホームページ) より引用

常楽寺さんに取材に行かれた「はまれぽ.com」さんが、記事を書かれていますので、そちらもぜひお読みくださいね。
川崎市中原区にある常楽寺が別名「まんが寺」と呼ばれている由縁は?
この常楽寺さんは、玉川八十八ヶ所霊場26番になっているとのこと。
「猫の足あと」さんのサイトで紹介されています↓↓

宮内春日神社や常楽寺については、新小杉開発株式会社さんのホームページ記事にも詳しく掲載されています。
https://www.shinkosugi.jp/history/dataroom/data01_02_041.html
川崎市市民ミュージアムボランティアブログ 2014年3月19日の記事に、宮内春日神社と常楽寺を訪ねた話が掲載されています。
https://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/entry-11799593302.html
※現在、ブログは「川崎市市民ミュージアム」ホームページの中の<ブログ>に移行しております
https://www.kawasaki-museum.jp/blog/
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放送は、2月26日(金)夜20時30分~20時45分
調布FMと、サイマルラジオ、リスラジでもお聴きいただけます。
調布FMは、83.8MHz
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