東京に引っ越してくる前に一度ふらりと立ち寄った神社です。
氏神様ではないけれど、お参りして心地よいな~と思った神社でした。
引っ越してきてからご挨拶に行って、それ以降もたまに足を運んでいました。
雪ケ谷の鎮守様
東急池上線石川台駅を降りて、グリーンロード 石川台駅前商店街の中を歩いて行くと、ほどなく「雪ケ谷八幡神社」が見えてきます。
東急池上線の沿線は、結構商店街が多いんですよね。

「雪ケ谷八幡神社」でいただいた由緒書によると、
当社の創建は永禄年中(1557~1569年)と誌され、北条左京太夫氏康の臣太田新六郎管内巡視の際、当初において法華経曼荼羅の古碑を発掘し、その奇瑞により八幡大菩薩を創祀すと伝う。
雪ケ谷八幡神社 ご由緒より https://yukigaya.info/jinja/info.html#info
爾来、旧中原街道沿道随一の由緒深き神社として人々の崇敬のもとに、雪ケ谷の里の鎮護の神として450年のご神徳をもって現在の盛儀をみるに至る。
境内は、氏子崇敬者の御霊を祀る齋霊殿、末社八社を始め、大田区文化財指定庚申供養塔群、不世出の大横綱大鵬関奉納の出世石を有する鎮守の杜に囲まれ、四季折々参拝者の憩いの場として親しまれている。
とある。
正門の鳥居をくぐると、境内は小さな公園にもなっており、小さな子が遊べる遊具がいくつかあり、その近くにはベンチも用意されていて、まさに地元の人が憩う場所というのがわかります。
さらに奥へ進み階段を上がると、舞殿と手水舎が。
(実は石川台駅から向かうと正門にたどり着く前に公園の方に入れる通路と、境内に向かう階段があります。
その階段から上がっていくと、舞殿と手水舎のところに着きます。)
さらに奥に進んで階段を上がり、鳥居をくぐると拝殿があります。
階段を上がって奥に進むたびに、どことなく空気感が変わるような気がしています。
より荘厳になる、という感じでしょうか。
拝殿の右手に社務所、左手には摂社・末社が祀られています。
今回、社務所で御朱印をいただいてきました。
字体はよくわかりませんが、「八」という文字が特徴的。
そして「雪ケ谷」にちなんでなのか「雪の結晶」と、八幡様なので「三つ巴」の神紋、そして境内の中の公園にある横綱大鵬の「出世石」が記されています。
そのときに、アマビヱ様の絵の入った「疫病退散」のお札もいただきました。
境内の末社に小名彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りした「薬(やく)神社」がありますので、八幡神社の誉田別命(ほんだわけのみこと・第十五代応神天皇)のご加護とともに、医薬の神様でもある小名彦名命のご加護もある・・・ありがたいですね。
御朱印は500円。
道々橋八幡神社、田園調布八幡神社、石川神社を兼務されており、3社それぞれの御朱印も賜ることができます。
(金額は雪ケ谷八幡神社と同じ/2021年5月現在)
たぶん、きっとお子さん向けのお守りだと思うのだけど・・・
可愛くて思わず買ってしまいました。
大田区のキャラクター「はねぴょん」のあんぜん守。
大人が持っても・・・問題ないですよね?
静謐で荘厳な佇まい…心鎮まる場所
拝殿の前に佇むと、周りから余計な音がなくなるかのような静謐さ。
そして緑で囲まれた威厳のある佇まい。
私は毎回、ズシッと肚が据わるような感覚になります。
本殿でお祀りされているのは、第十五代応神天皇である誉田別命(ほんだわけのみこと)。
「八幡神社(八幡宮、八幡社)」でお祀りされている神様で、「武勇長久」「出世開運」「勝利祈願」のご利益があると言われています。
(参考: 神社人 八幡系列社 ←わかりやすくまとまっていました)

武運の神様だからでしょうか、境内には「力石」があります。
拝殿の右手に社務所、左手に摂社・末社が祀られています。
※由緒書きより抜粋
※ホームページにも記載あり https://yukigaya.info/jinja/sessya.html#a01
<摂社> 齋霊殿
雪ケ谷の里の英霊・祖霊・崇敬者の祖霊
ご家族の先祖のみたまのお祀り
左手が齋霊殿、右手が「雪ケ谷稲荷大明神」
<末社>
水神社(すいじんじゃ):水波女乃命(みずはめのみこと):水、御井戸の恵
稲荷神社:宇迦之魂命(うがのみたまのみこと):五穀豊穣、商売繁盛
猿田彦神社:猿田彦命(さるたひこのみこと):吉方に導く、除災、厄除け
加藤神社:加藤清正公(かとうきよまさこう):科学振興
天神社:菅原道真公(すがわらのみちざねこう):学業成就
薬神社(やくじんじゃ):小名彦名命(すくなひこなのみこと):病気平癒
大山祇神社(おおやまづみじんじゃ):大山祇命(おおやまづみのみこと):大地の守護
薬神社、稲荷神社、天神社・加藤神社 大山祇神社
猿田彦神社とされているのが、大田区の文化財に指定されている「庚申供養塔群」。
庚申供養塔群(雪谷八幡神社):大田区ホームページ
写真右手奥にも鎮座されている(手前はおそらく水神社)
3箇所に分かれているが、いずれにも「猿田彦神社」と記載されています。
横綱大鵬 出世石と、一心泣き相撲
鳥居をくぐって公園になっているところに、大きな石碑があります。
「出世石」と彫られているこの石碑は、不世出の横綱・大鵬が奉納したもの。
大鵬関が、まだ納谷と呼ばれていた序二段の頃、当神社の境内で氏子の子供達に相撲の稽古をつけていた。後に、昭和34年雪ヶ谷八幡神社社殿の御造営が完成し、初めての節分祭に年男として参加以来横綱に至るまで毎年当神社節分祭に御奉仕をした。
雪ケ谷八幡神社ホームページ https://yukigaya.info/jinja/sansak.html
そして異例の出世をとげ、文字通り「心」、「技」、「体」の三位一体を兼ね備え「不世出の大横綱」と称えられた。
横綱大鵬幸喜は「これは雪ヶ谷八幡神社の御加護の賜物である」と感謝し、当神社に『出世石』とかいた書を奉納した。それを、氏子の人々が石に刻み現在の『出世石』が出来た。境内では子供たちが『出世石』に刻まれた「手形」に手をあて、その大きさに驚嘆している。
雪ケ谷八幡神社のホームページを見ていて気になる行事がありました。
「一心泣き相撲」という1歳くらいの赤ちゃんの行事です。
1歳前後の幼児の泣き声を土俵上で競わせる日本の風習・神事。
現代では主に幼児の成長や安産を祈る目的で行われるが、神社で行われるものには氏神に対する新しい氏子の披露という意味もある。
例は少ないものの各地で行われ、勝負は相手よりも先に泣いた方を勝ちとするもの、逆に負けとするものと地域によって異なり、本来は勝敗に関係なく大声で泣かせる事に目的があったと思われる。
また、先に泣くか笑った方を勝ちとする泣き笑い相撲というものもある。
両方ともに泣いた場合は声が大きい方の勝ちとなるが、勝負がつかなかった場合はそこで引き分けとなる。
「雪ケ谷部屋」とついているのがいいですよね。
一心泣き相撲(R)のホームページによると、「泣き相撲は赤ちゃんの卒業式」なのだそう。
赤ちゃんの健康と成長を祈願する日本の伝統行事である「泣き相撲」。
雪ケ谷八幡神社では、池上にある尾上部屋の力士たちに抱えられて土俵入り。
土俵入りの前にはご祈祷も受けるとのこと。
相撲は「ご神事」ですしね。
※興味深い記事を見つけました → 土俵は神様の宿る場所 (國學院大學メディアより)
もともと「泣き相撲」は赤子の泣き声が邪を祓った故事が由来だそうです。
お子さんの健やかな成長のために行なわれる行事が大切に残されているんですね。
コロナウイルス感染防止の不安が取り除かれてから、どのような行事なのか見てみたいなと思います。
外部の人も見られるのかしら?
※雪ケ谷八幡神社での一心泣き相撲の様子(2021年開催)をレポートした記事を見つけました
オマツリジャパン https://omatsurijapan.com/blog/yukigayahachiman-nakizumou-2021/
6月末には夏越しの大祓で、半年分の邪を祓おう
一年の終わりの12月に茅の輪をくぐって「大祓」をした、という経験はありませんか?
夏(6月末)にも同じように「大祓」があります。
「大祓」は、日頃の生活の中で知らぬ間に生じた心身の罪や穢(けがれ)を「形代(かたしろ)」に移し、これを祓い、水清き海河に流し清める神事のこと。
すべての神社で行なわれるわけではありませんし、「形代」のみの神社もあるようです。
茅の輪くぐりも、長めの期間でできる神社もあれば、大祓の日またはその数日前からと短い期間でできる神社もあるようです。
(いずれも写真ACから)
雪ケ谷八幡神社では、6月下旬から7月上旬まで茅の輪くぐりができるとのこと。
2021年の夏越大祓祭は、6月29日(火)午後4時から。
詳細はホームページに掲載されています。
https://yukigaya.info/index.html
「大祓?茅の輪くぐり?」と疑問に思ったら。
形代をどうしたらよいのか、茅の輪はどうやってくぐるのかも、雪ケ谷八幡神社のホームページに掲載されています。
https://yukigaya.info/gyouji/ooharae.html#a01
6月の終わりに茅の輪くぐりで大祓をしてこようかな。
放送予定
放送は、5月28日(金)夜20時30分~20時45分
調布FMと、サイマルラジオ、リスラジでもお聴きいただけます。
調布FMは、83.8MHz
調布市・狛江市の全域、 三鷹市・世田谷区・川崎市多摩区・稲城市・府中市・小金井市・武蔵野市の一部で受信可能
受信できない地域では、サイマルラジオまたは リスラジ で「調布FM」を選択し、放送時間にアプリを再生していただくと、お聴きいただけます。
リスラジ → http://listenradio.jp/
サイマルラジオ → http://www.simulradio.info/
